十勝ワインとは、北海道の池田町ブドウ・ブドウ酒研究所で製造しているワインの総称です。
1952年の十勝沖地震。翌年から２年連続の冷害による凶作。当時の十勝地方は次々と自然災害に見舞われ、この苦境から脱却する策として「ブドウ栽培」と「ワイン醸造」への取り組みが始まりました。

1960年に農村青年によるブドウ愛好会を結成し、ゼロからのブドウ栽培という壮絶な挑戦が始まりました。「ワイン造りはブドウづくりから」といった考えのもと、町営圃場でブドウ生産の技術指導や、耐寒性交配品種など新品種の開発を一貫して行っています。
池田町に自生する山ブドウから造られた『十勝アイヌ葡萄酒』は、第４回国際ワインコンペティション（ブダペスト）で見事銅賞を獲得しました。
これまで山ブドウと醸造用品種で交配した品種数は21,000種以上になり、その代表である「清舞」と「山幸」は十勝ワインの新たな代名詞的なワインとなっています。

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所は、ヨーロッパ中世の古城に似ていることから「ワイン城」と呼ばれ親しまれています。 ブドウ展示園、地下熟成室、ショッピングエリア、レストランなど見どころ満載です。
無料、有料のワイナリーツアーを体験することができ、楽しく十勝ワインの知見を深めることができます。